BLOGしのざ記

Today 2024/05/02

イベント篠崎図書館リニューアル10周年記念講演会「なぜドラッカーの経営書を用いて『もしドラ』を書こうとしたのか」

【登録日: 2018年07月16日 】

本日、ドラッカーブームの火付け役となったベストセラー

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の

著者である岩崎書店社長・岩崎夏海氏をお招きし、
 

講演会「篠崎図書館リニューアル10周年記念講演会
「なぜドラッカーの経営書を用いて『もしドラ』を書こうとしたのか」


を開催しました。


太陽が照り付ける猛暑にもかかわらず多くの方にご参加いただきました。

 

会場には岩崎さんの著書やドラッカー関連の本を展示しました。

 

まずは、ドラッカーの生涯について語っていただきました。

ヨーロッパのウィーンでドイツ系のユダヤ人の家で生まれたドラッカーは

新聞社に入社し、フランクフルト大学にて法学博士号を取り、イギリスに移り住みます。

そこで投資銀行に努め、結婚をしました。その後、移り住んだアメリカでは、

ペニントン大学など大学講師でつなぎつつ、執筆活動に励んだそうです。

 

 

そして、お話は経済についてになりました。

アメリカの大量生産時代に、中小企業が合併して大企業ができるようになったが

株主と経営者は別にしないとうまくいかないということから、

雇われ社長が誕生したそうです。

また、車のキャデラックは、売り上げが低下したので調査したところ

キャデラックに顧客が求めていたのは移動手段としてではなく、

宝石やアクセサリーのようにステータスだったことに気づいたことにより

大幅に売り上げを伸ばしたそうです。

そして、晩年のドラッカーは非営利組織の重要性を説き、非営利組織の研究を

したそうです。

ドラッカーの思想を絡めつつ経済の歴史を語っていただき、

あまり経済の話を知らなかった私は、とても勉強になりました。

 

マネージメントは人の居場所を作ることが大切なのだそうです。

岩崎さんはドラッカーの勉強会に月一回参加し、ドラッカーの

知識を広める活動をしているそうです。

江戸川区図書館にも岩崎さんの著書がたくさんあるので、

この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに「なぜドラッカーの経営書を用いて『もしドラ』を書こうとしたのか」

の答えは、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を

読んだら」というアイデアをブログで公にしたところ、そのブログをみた

編集者の方が声をかけてくれたことにより生まれたそうです。