イベントライブラシネマ篠崎 〜大人のための映画会(第65回)〜 「僕の村は戦場だった」
本日は大人のための映画会
「ライブラシネマ篠崎」
を開催しました。
今回上映した映画は1962年公開のロシア(旧ソ連)映画
「僕の村は戦場だった」です。
美しく平和な村は戦火に踏みにじられた。愛する母を殺された少年は、自ら兵となり敵地へスパイとして乗り込みます。
そしてある日、少年は出たきり戻ることはありませんでした。戦争の無残さをナイーブな感性とリリカルな詩情で表現した
監督アンドレイ・タルコフスキーの代表作です。
今日も大勢の方にお越しいただきました。
「僕の村は戦場だった」には、『イワン』という原作があり、もともとは違う監督の下で映画化計画が進められていましたが
計画は中断。その後映画会社が監督にタルコフスキーを指定し、計画は再開されました。
しかし予算は厳しく、撮影に許された時間は極端に少なかったそうです。
原作では若き中尉ガルツェフの視点から描かれていたものを、タルコフスキーは子どもの視線を通して世界を見る作品に仕上げました。
タルコフスキーは、本作以降も「惑星ソラリス」など佳作を次々に発表。しかし海外での評価は高いにもかかわらず、
ソビエト体制の権力者と折り合いが悪く、国内では上映が制限されるなど不遇でした。
1984年ミラノで亡命を宣言。フィレンツエに家を得ましたが、亡命からわずか2年後の86年12月、パリで肺がんのため54歳の若さでこの世を去りました。
次回の上映会は2019年10月27日(日)に
ライブラシネマ篠崎特別編としましてバリアフリー映画を上映いたします。
バリアフリー映画とは視覚や聴覚に障害がある方も健常者も皆で一緒に楽しめるよう
日本語の字幕と音声ガイドが入った映画です。
上映作品は「僕らのごはんは明日で待ってる」を予定しています。
こちらの映画会は通常の映画会と異なり事前申込制です。
詳しくは図書館のポスターや広報をご覧ください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。