イベント「日本翻訳大賞にみる海外文学の過去・現在・未来 〜全選考委員によるスペシャルトークショー〜」を開催しました。
【登録日: 2020年01月12日 】
本日、篠崎図書館で、
「日本翻訳大賞にみる海外文学の過去・現在・未来 〜全選考委員によるスペシャルトークショー〜」
を開催しました。
なんと同賞の全選考委員である5人の翻訳家が勢ぞろい!
金原瑞人氏・岸本佐知子氏・柴田元幸氏・西崎憲氏・松永美穂氏の皆さんが
同賞にみる海外文学のこれまでとこれからについて、縦横無尽に語ってくださいました。
「日本翻訳大賞」は翻訳作品を対象にした賞です。
作品自体の魅力に加え翻訳の素晴らしさや意義など、
翻訳者の訳業に焦点を当てた独自の賞として今回第6回を迎えます。
きっかけは、西崎憲氏が2014年、翻訳者に対するオープンな形の賞をつくりたいと思ったこと。
一般読者の推薦を受けるということが重要なポイントの一つです。
それに賛同したゲームデザイナーの米光一成氏と
西崎氏が尊敬する現審査委員4名の協力を得てスタートしました。
まず日本翻訳大賞の受賞作について、第一回から順に魅力と受賞のポイントなどを
お話しいただきました。
「いつも1作に絞ろうと思うのだが、良い作品がたくさんあって絞れない」(岸本佐知子氏)との言葉通り
受賞作や最終候補に残った作品について、先生方が熱く語ってくださいました。
そのほか、「選考委員は仲良くやっていますが、選考は敵どうし」(西崎憲氏)という白熱した選考の舞台裏や、
先生方お一人ずつフリーテーマでお話ししていただくなど、バラエティーに富んだ貴重なお話をたくさんしていただきました。
講演終了後には、先生方のサインを待つ列ができました。
アンケートでは「これを機会に翻訳文学を読んでみたい」という声が多数ありました。
本講演が、来場された皆さまにとって翻訳文学に親しむきっかけになれば幸いです。