イベント講演会「令和時代のジェンダー平等」を開催しました
本日、国立研究開発法人科学技術振興機構シニアフェローの渡辺美代子さんをお招きし、
講演会「令和時代のジェンダー平等」を開催しました。
令和に入りSDGsが身近なものになってから、「ジェンダー平等」という
言葉もよく聞くようになりましたが、「ジェンダー平等」を推進すると
どんな良いことがあるのでしょうか。
渡辺先生はまず日本のSDGsの達成状況などについてお話ししてくださいました。
目標4の「質の高い教育をみんなに」については、世界的にみても大変すばらしい基準であり、
ここ7年間で38ヶ国中2か国だけが該当しているそうです。
しかし残念ながら目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」については長年改善が必要と言われ続けており、
こちらも7年間で38ヶ国中2か国だけが該当しているそうです。
講演会の中で特に驚いたのは、「男子の危機」というお話でした。
外国の大学進学率に関する話題から始まったのですが、今や世界的にみると
女子の大学進学率が男子を上回っており、男性がリーダーシップを発揮する機会が
危ぶまれる環境になっていく可能性も高いというのです。
これはおそらく数年前なら誰も予想していなかったのではないでしょうか。
現在、日本をはじめとした世界各国の人口が減少の一途を辿り、働き手となる若年層が
減り高齢化進んでいます。このように人口が減少している今だからこそ、
人種や老若男女にこだわらず一人一人に目を向けることで経済的効果が上がるアイデアや、
より全ての人に適した商品が生まれる研究に繋がる事でしょう。
大切なのは、二項対立で考える時代ではないということ。
様々な多様性を重んじ、一人一人に目を向けていく事だと感じました。
渡辺先生に、おすすめの本を選んでいただきました。
篠崎図書館に所蔵していますので、興味のある方は借りてみてくださいね。
最後になりますが、篠崎図書館では皆様の関心に応えられるよう、
今後も様々なイベントを企画していきます。
多くの方のご参加を心よりお待ちしております。