イベント『「広告、見てる?」広告苦情の50年史。〜時代によって変わるコト、時代を超えて変わらないコト〜』を開催しました。
11月8日(土)、篠崎図書館で
『「広告、見てる?」広告苦情の50年史。〜時代によって変わるコト、時代を超えて変わらないコト〜』
を開催しました。
今回は、日本広告審査機構(JARO)事務局長の川名 周(かわな あまね)さんをお招きし、
「広告苦情」を通して、この50年間の社会の変化について語っていただきました。

最初にJAROとはどのような機関か、というお話をしていただきました。
現在JAROには、年間1万件もの苦情相談が寄せられているそうです。
また、JAROが設立50周年を迎えるにあたり、これまで受け付けてきた苦情を整理して公開している、
「苦情の50年史」というWEBサイトをご紹介いただきました。
こちらでは、JAROが設立された1974年から2023年までの苦情データ件数とその傾向が、1年ごとに見られるそうです。

続いて、この50年を10年ごとに5つの時期に分け、それぞれの時期に受け付けた苦情の傾向と特徴を話していただきました。
初期は新聞広告への苦情が圧倒的に多かったそうですが、だんだんとテレビのCMや、
折り込み広告へのものも増え、今ではインターネット広告への苦情が急増しているということでした。
それぞれの時期の新聞広告やテレビCMなどの例も交えながら、説明していただきました。

「どのような時代にも『詐欺』広告は存在し、その種類や内容が変化するだけ。」と川名さん。
それは、時が移り変わっても、人間の欲や願望は変わらないからだそうです。
そして、広告は、その入り口にされてしまう、ということでした。

お話の後の質問コーナーでは、
「明らかな違反広告を見つけた際に、消費者はその根拠まで添えてJAROに相談する必要があるのでしょうか?」
「JAROがテレビでCMを流す際には、テレビ局に放映費を支払って依頼するのですか?」
「JAROは、苦情を寄せられた際に、どこまでその広告に介入できるのですか?」
など、多くの質問が寄せられ、参加者の広告への関心の高さがうかがえました。
篠崎図書館では、今後も皆様の関心にお応えできるよう様々なイベントを企画してまいります。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
