BLOGしのざ記

Today 2024/04/16

スタッフおすすめ!スタッフのオススメ その22 「今日もごちそうさまでした」

【登録日: 2011年12月23日 】
食べ物に好き嫌いがない人って、
どのくらいいらっしゃるのでしょうか?


ちなみに筆者は梅干や漬物が苦手で、
水と共に流し込まないと食べられません…。
30才過ぎても偏食です。


この本の著者・角田光代さんに共感してしまったのも、
彼女も30才くらいまで偏食であったところですが、
いざ嫌いだったものを食べてみると、
大好物に変わったりしたとか!


嫌いなものが好きになるほど嬉しいことはありませんよね!


この本自体は、それぞれの食材に関する角田さんの想いを
語ったものですが、随所に爆笑ポイント・納得ポイント・
思い入れポイントのあるエッセイになっております。


お題となる食材も、季節のものやポピュラーなものがほとんど。
きっと共感していただけるでしょう。


時に食べ物のキモチになったり、擬人化されたりするので
角田さんの食べものと料理に対する“深い愛”を感じます!


オクラ・レンコンはぜひ読んで下さいね。。


「おいしいものを食べながら、人は怒ることができないと
聞いたことがある」

「今まで食べたもの、作ったもの、御馳走になったものの
あれこれを思い出しながらこの原稿を書いているとき
私はいつもほわーんとしあわせだった」


とは巻末の作者の言葉。そのとおりですねぇ。


失恋した時も病気になった時も
人は何かを食べて生きていくのだし
その出来事への思い入れが強いほど、
それは深く思い出になって残っていくのですから。


おいしいものを食べて「うまい!」と言う事、
作った料理を食べてくれた人が
「おいしい!」と言ってくれる事。


そんなささやかな幸せを感じさせてくれる
ステキなエッセイだと思います。


いままでのご自分の食べものの思い出とともに
ぜひどうぞ。


「今日もごちそうさまでした」 角田光代著 アスペクト

※一部巻末より引用しました。