本日午後２時より、講演＆演奏会「白拍子の世界　～平安時代に
滅び去った歌い舞った芸能者のすがた～」を開催しました。


作曲家・パフォーマー（白拍子）である桜井真樹子氏を講師として
お迎えし、第一部では、白拍子の起源、音楽的特徴、歌の内容など
を資料をもとに解説していただきました。




白拍子の起源では『徒然草』にはじまり、葛飾北斎や歌川国芳に描か
れた白拍子、名を遺した白拍子、そしてなぜ消え去ってしまったのか
など、平安時代の音楽理論についても触れられました。


第二部ではワークショップとして、「鬢多々良」という曲を講師と
会場の皆さんと合唱しました。
（皆さん初めての体験？だったようですが、すばらしい声でした!!）


第三部では、４曲を笛を交えて演奏を披露していただきました。





「蓬莱山」「龍女は仏になりにけり」「松根」「水猿曲」の４曲で、
今様（平安時代に流行した歌謡）や教化（仏教の儀礼で歌われた
声明が讃歌となったもの）など、歌謡の分類ごとに選曲され、笛の音、
講師の声の清らかさに心が洗われました。


会場の皆さんもとても心地良い時間を過ごされたのではないでしょうか。


次回は、８月５日（日）午後２時より、東雅夫氏をお迎えし、講演会
「怪談～慰霊と地霊の文学誌～」を開催します。
（入場無料、７月２２日午後２時より予約受付開始）
ぜひ、こちらにもご参加いただきますよう、お待ちしております。