文化プラザブログ

企画展示/関連イベント 2011年07月30日 ギャラリーイベント「講談」開催されました!

本日30日(土)11時~宝井駿之介さんをお招きして、 「講談」が開催されました。

先日28日(木)のブログでも少しご紹介いたしましたが、

宝井さんはまだ32歳と言う若さながら、芸歴は20年を超えていらっしゃいます。


ミニ知識:【講談】とは? 講談の「講」は歴史と言う意味。歴史を面白く分かり易く話をするものです。

徳川家康公の前で、「太平記」を話した戦国時代の御伽衆が講談師の起源とも言われています。

話芸は世界各国にありますが、 講談は500年(一説には600年とも)という 長い歴史を持っています。


明治20年代が講談(「講釈」も同義だそうです)の ピークと言われましたが、

残念なことに 現在は全国でご活躍中の講談師は数十名ほど、 宝井さんのお言葉を借りれば「絶滅危惧種」だそうです。 宝井さんの登場です!


要所要所で、張扇をたたき、パーンと良い音を出します。

物語の場面転換や、際立たせる時に効果的です。

ちなみに、張扇でこの様に良い音を出す事は、 簡単そうに見えて、かなり難しいようです。


観客のみなさんとの掛け合いも楽しいオープニング。

講談の歴史や成り立ちについての注釈・ 講談師になるための長い修行の道のりなどを 軽やかにお話くださいました。 また宝井さんのお師匠さんである田辺一鶴さんの お話についてもお聞かせくださいました。

田辺一鶴さんは大変先見の明があり、 講談界ではじめて、女性のお弟子さんを受け入れたり、

新作講談を演じて一世を風靡されたお方なんだそうです。


そのお師匠さんの代表作「東京オリンピック」(1964年)を 早速ご披露いただきました。

東京オリンピック参加国全てを朗々と読み上げていく (実際には暗記されています!)宝井さん。

最後の開催国日本まであっという間にたどり着いて しまいました。


その後も「忠臣蔵」のエピソードの一席を読んでくださり、 会場は大変盛り上がりました。

時代劇になじみのない若い世代の方も、 宝井さんの講談は楽しく注釈もわかりやすく、 本当にお勧めです!

宝井さんのあまりの情報量の多さに このブログにすべてを掲載するのは 難しく、

あらためて話芸のプロフェッショナルの 技と情熱に感服いたしました。


さて公演を見逃してしまったお客様も 今後の宝井さんのご活躍を

黒門町本牧亭やお江戸日本橋亭・ 浅草木馬亭など各寄席などでご覧いただけます。

また「講談師と行くはとバスツアー」のオフィシャル・ ガイドもお勤めだそうですので、ぜひ夏休みに ご参加ください。

宝井さん、素晴らしい公演を本当にありがとうございました!


そして会場の皆様も最後までご観覧いただきまして 誠にありがとうございました。

8月のイベントにもまたぜひご来場くださいませ。

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