
企画展示/関連イベント 2012年01月22日 第15回企画展示「先人からの贈り物」 展示内容のご紹介③「寺子屋」
ただ今、開催中の企画展示 「先人からの贈り物~伝えよう、いにしえの心」 展示内容の
ご紹介③は「寺子屋」です。
武士の子弟が寺に預けられ、文学や古典を習った寺子屋。
江戸川区にも江戸末期からあったと言われています。
寺子屋では、読み書きソロバンを教えていましたが、
算用の教科書には、「割り算」の九九である『八算(はっさん)』などもあり、
掛け算の九九より高度な計算を教わっていました。
割り切れる場合は「割る数、割られる数、商」の順に並びます。
「二一天作五(にいちてんさくのご)」は、10÷2=5
割り切れない場合は「割る数、割られる数、商、余り」となり、
「三二六十二(さんにろくじゅうのに)」は、20÷3=6 余り2 …となります。
割り算は、余りが出るので覚えるのがより高度となります。
昔の子ども達はすごいですね! 電卓が出現前、そろばんが主流でしたが、
そろばんの普及と
八算の普及は関連があると言われているそうです。
時を経て、明治5年(1872年)には学制(学校や教育に関する法令)が公布され、
子どもたち皆が教育を受けられるよう、全国各地に次々に学校が開校されました。
江戸川区の第一号の公立小学校は、明治9年(1876年)、 葛西小学校(善照寺)です。
葛西小学校の歴史については、ぜひ企画展示にお越しになって ごゆっくりとご覧下さいませ。
「寺子屋」コーナーには実際に上がって、ソロバンをうったり、 お勉強をすることが出来ますので、
昔の子どもの気分になって、ぜひお楽しみ下さい!
ご来場、お待ちしております。