スタッフおすすめ!スタッフのオススメ その26 「医者は現場でどう考えるか」
【登録日: 2012年05月21日 】
今回は医学書をご紹介したいと思います。
著者のジェローム・グループマンは、ハーバード大学医学部教授で、がん、
血液疾患、エイズ治療の第一人者です。
著者は「一般の読者を想定して書いた」そうですが、難しい単語や内容が
出てきますが、、医療従事者の方だけでなく、筆者のような素人でも十分に
理解でき、自分が患者の立場ならどう思うか、こんな医師に診断されたら
どんな気持ちになるだろうなど、考えながら読みました。
「はじめに」のなかに登場する女性患者は、15年!もの間、何人もの医師に
診てもらっても正しい病名や診断を得られませんでした。ようやく判明した
とき、その医師が行ったことは、先入観や先例に囚われず、まず患者の話を
しっかり聞くことからでした。
同じく「はじめに」にこんな一文があります。
医師のすることの大半は、話すことです。コミュニケーションは、優れた
医療から切り離すことはできません。診断を得るのに情報が要るし、情報を
得る最善の手段は患者との信頼関係です。医師の能力はコミュニケーション
能力と不可分のもので、二者択一できるものではありません。
本書には、登場するさまざまな患者やその症例に対し、具体的にどんな状況や
判断から「認知エラー」と呼ばれる誤診が起こるのかが詳細に書かれています。
アメリカ医療の話なので、そのまま日本の医療、臨床現場に直結しませんが、
読み応え充分、「医学書だから」と敬遠せず、読んでいただきたいと思います。
「医者は現場でどう考えるか」 ジェローム グループマン 石風社 490.1ク
著者のジェローム・グループマンは、ハーバード大学医学部教授で、がん、
血液疾患、エイズ治療の第一人者です。
著者は「一般の読者を想定して書いた」そうですが、難しい単語や内容が
出てきますが、、医療従事者の方だけでなく、筆者のような素人でも十分に
理解でき、自分が患者の立場ならどう思うか、こんな医師に診断されたら
どんな気持ちになるだろうなど、考えながら読みました。
「はじめに」のなかに登場する女性患者は、15年!もの間、何人もの医師に
診てもらっても正しい病名や診断を得られませんでした。ようやく判明した
とき、その医師が行ったことは、先入観や先例に囚われず、まず患者の話を
しっかり聞くことからでした。
同じく「はじめに」にこんな一文があります。
医師のすることの大半は、話すことです。コミュニケーションは、優れた
医療から切り離すことはできません。診断を得るのに情報が要るし、情報を
得る最善の手段は患者との信頼関係です。医師の能力はコミュニケーション
能力と不可分のもので、二者択一できるものではありません。
本書には、登場するさまざまな患者やその症例に対し、具体的にどんな状況や
判断から「認知エラー」と呼ばれる誤診が起こるのかが詳細に書かれています。
アメリカ医療の話なので、そのまま日本の医療、臨床現場に直結しませんが、
読み応え充分、「医学書だから」と敬遠せず、読んでいただきたいと思います。
「医者は現場でどう考えるか」 ジェローム グループマン 石風社 490.1ク