BLOGしのざ記

Today 2024/04/25

今月の館長展示新年度のごあいさつ(今月の館長展示 テーマ:将棋)

【登録日: 2013年04月01日 】
このたび、篠崎図書館と篠崎子ども図書館の館長とし
て着任いたしました。吉井潤と申します。
山梨県の山中湖情報創造館、練馬区立南田中図書館、
新宿区立角筈図書館を経て、図書館での勤務は当館で
4館目となります。

篠崎文化プラザ、子ども未来館、篠崎子ども図書館の
設置の経緯や背景を認識し、学校・地域との関係を維
持しながらさらなる連携を深め、利用者の拡大に繋げ
るよう相互の連携を強化し、相乗効果を創出したいと
考えております。

また、篠崎図書館ではスタッフが展示に力を入れてお
ります。私もスタッフに触発されて小規模ですが、入
口正面にある自動貸出機の間に毎月テーマを決めて展
示を行います。

今月のテーマは将棋です。今週紹介する本はこちらになります。
橋本 長道『サラの柔らかな香車』


みなさんは才能、もしくは天才とはどんなものだろう
と思いますか。普段の生活の中で「才能があるね」
「あの人は天才である」と使うことがあります。
素質だけで成功をつかむことはできないと思います。
ちょっとしたきっかけや出会いを大切にし、また人一
倍の努力や試練を超えた人たちだけが辿り着くもので
あると私は思います。

ブラジル出身の金髪碧眼の美少女・護池・レメディオ
ス・サラは瀬尾と出会い、徹底的に将棋を教わります。
短期間でサラはアマ二段まで到達し、とあるきっかけ
を経て、さらなる躍進をとげ、女流棋士萩原塔子への
タイトル挑戦権を掴みます。

萩原塔子は瀬尾とプロ棋士四段を目指していましたが、
ある理由で23歳の夏に女流プロへの転身を決断しました。

北森七海は、小学二年生の夏に父親に連れられ、百貨
店で行われた「将棋まつり」に参加しました。そのと
きの萩原塔子の姿が七海の憧れとなり「女流棋士にな
る」と両親に宣言しました。

才能、天才といわれる一方で苦悩や挫折について思い
を巡らす一冊です。