今月のテーマは雨です。雨に関連した本を紹介していきます。
今週紹介する本はこちらです。

高橋 順子(文)佐藤 秀明（写真）『雨の名前』

東京は5月29日に梅雨入り（速報値）しました。昨年より
11日はやいようです。そうはいっても最近雨は降ってい
ないですね。

今回ご紹介する本には、雨に関するさまざまな情報がつ
いて写真入りで紹介されています。ひと口「雨」といっ
ても、いろいろ呼び名や種類があるようです。

たとえば「天気雨」はこのように解説されています。
お天気がいいのに降ってくる小雨。「狐雨」「日照り雨」
ともいう。このような雨を三重県志摩郡では「あがり雨」
という。また、群馬県佐渡郡では「天気雨」というと、
時雨のこと。


さて、梅雨ですがこちらもいろいろあるようです。「暴
れ梅雨」「空梅雨」「走り梅雨」「梅雨前線豪雨」「陰
性梅雨」「送梅雨」「陽性梅雨」などなど。

いろいろあるなかで私の目にとまったのは「蝦夷梅雨」と
「女梅雨」です。

「蝦夷梅雨」は梅雨のない北海道でたまに見られる梅雨の
現象を、「女梅雨」はしとしと長く降りつづく型の梅雨の
ことを言うようです。

私がこの本を手に取って思わず笑ってしまったのは「虹の
小便」です。おもしろいネーミングです。意味については
手に取って確認してみてください。