BLOGしのざ記

Today 2020/03/30

スタッフおすすめ!スタッフのオススメ その31 「こころ」

【登録日: 2014年08月27日 】
今回紹介する本は、夏目漱石の『こころ』です。


私が高校生だった頃の教科書に載っていたこの作品。
教科書では一部しか掲載されていなく、
いつか続きを読んでみたいと思いながら、
やっと最近読むことができました。

この作品は色々な要素を含んでいる作品です。
「先生」と「友人K」が同じ人を好きになるという点では
恋愛ものとして読めますし、
「友人K」の自殺により自分の存在価値を問いながらも生きる
「先生」の姿からは死生観について考えさせられます。
加えて、裏切りによる人間関係の脆さや学生の本来のあり方など、
盛りだくさんの内容となっております。


作品中で「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ。」という
「友人K」の一言があります。
この一文、学生のときに試験で出たなあと
読んでいてとても懐かしくなりました。
個人的には、そういった内容以外での面白みも
感じることができた作品でした。

皆さんは、読みたいと思っているけども、まだ読めていない。
なんて本はありませんか?
この機会に手に取ってみて、内容に対する感想のほか、
その本と出合ったときの思い出を懐かしむこともまた
読書を楽しむ術の一つだと思います。


『こころ』 夏目漱石著 新潮文庫 BFナ 篠崎ほか所蔵