BLOGしのざ記

Today 2024/04/26

イベント講演会「モーツァルト 伝説の録音を聴く」

【登録日: 2015年05月24日 】
本日5月24日、講義室にて

講演会
「モーツァルト 伝説の録音を聴く」
を開催しました。


講師の大原哲夫さんは、出版者勤務時代に、小学館版『モーツァルト全集』『バッハ全集』など
全作品CD収録の音楽全集を企画、編集長をお務めになり、その他にも企画・編集した美術書・
音楽書など、100冊を超えます。2008年には「大原哲夫編集室」を開設し、編集・執筆活動の
ほかコンサートプロデュース、その一方で造形作品・絵画を発表しています。著書、編書に
『武満徹を語る15の証言』『チェリスト・青木十良』などがあります。




大原さんが編集した、これまでは忠実な再生が困難だったSPレコードで残された貴重な音源
の数々を、DSD録音によって復刻・CD化した全3巻の記念碑的全集『モーツァルト 伝説の
録音』。その収録曲の当時の時代背景を解説していただきつつ、こだわりのオーディオで名演
をご紹介していただくという企画。


多くの方にご来場いただきました。


最初に、録音技術の歴史やピアニスト内田光子さんとの思い出、『モーツァルト 伝説の録音』の
編集する意義などについて、熱く語っていただきました。





そして『モーツァルト 伝説の録音』から厳選した名曲を解説しながら、大原さんのこだわりの
オーディオで、鑑賞する時間となりました。





最も古いモーツァルトのSP盤の一つの1906年に録音されたジュール・ブーシュリによる
「ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調」や神童と言われたメニューイン兄妹による「ヴァイオリン・
ソナタ第42番イ短調」などの貴重な音源の数々。それらを大原さんに解説をしていただきながら、
紹介していただきました。


クリアな音声で、目をつぶれば目の前に演奏家がいるようでした。また筆者は真空管アンプで
聴くのは初めてだったので、丸みのある温かい音に感動しました。


最後に、1937年に録音されたブルーノ・ワルターによる「ピアノ協奏曲20番ニ短調」を
全楽章の鑑賞して幕を閉じました。


こだわりのオーディオで、貴重な音源を聴くことができ優雅な時間を過ごすことが出来ました。