BLOGしのざ記

Today 2024/04/26

イベント講演会「ブラインドサッカーを知ろう~現役選手に聞くブラサカの魅力~」を開催しました

【登録日: 2015年12月15日 】
12月13日に
講演会「ブラインドサッカーを知ろう~現役選手に聞くブラサカの魅力~」
を開催しました。

今回講師を務めていただいた葭原滋男さんは、
ブラインドサッカー(以下ブラサカ)チーム「乃木坂ナイツ」の代表であり、
現役の選手でもいらっしゃいます。
パラリンピックで走り高跳び、自転車競技でメダルを受賞された経験をお持ちのスーパーアスリートです。

当日はあいにくの天候となりましたが、
40人近くの方にお越しいただきました。

会場ではブラサカ関連図書のほか、
葭原さんのご厚意により、パラリンピックで受賞された
金・銀・銅メダルを展示させていただきました。



触ってもよいとのことでしたのでメダルを持ってみたところ、
ずっしりとした重量感!
メダルの重さに、選手たちがこのメダルをとるために
捧げてきた努力の大きさを感じます。
裏には葭原さんのお名前や競技名も彫ってありました。


14時、いよいよ開演です。

葭原さんがパラリンピックでメダルを受賞されたときや、
ブラサカ日本代表として出場した国際大会で決めたハットトリックの
映像が上映されました。

ブラサカはアイマスクをし、完全に見えない状態で行うサッカーです。
視界が失われた中で放たれるシュートやドリブルなど、
このときに初めてご覧になり、驚いた方も多かったのではないでしょうか。


その後、葭原さんのブラサカ歴や日本における競技の歴史、
ルールなどについてお話いただきました。

視覚障害者のスポーツは安全確保の面から接触の少ない競技が主であり、
接触の多いブラサカは異色なのだそうです。
ブラサカは選手同士の接触のほかにサイドライン上の壁にも
激しくぶつかる場面が多く、壁際の攻防もその魅力です。

また、視覚障害者の置かれている読書環境について
必要な情報が必ずしも届いているわけではない現状などをお話いただきました。



講演後は体験コーナーです。
デモンストレーションとして葭原さんにパス、ドリブルなどのプレーを
披露していただきました。



ご来場いただいた方々にもアイマスクをした状態で歩くところから、
パス、ドリブルなどボールを使ったプレーを体験していただきました。

葭原さんの気さくなお人柄もあってか、室内はアットホームなムードに。
ボールの場所がわからなくなった人に皆で声を掛け合うなど、
自然とコミュニケーションする雰囲気が生まれました。
うまくボールを扱えたときには笑顔がこぼれます。
これもまたブラサカの魅力のひとつです。

今回は室内での体験となったため、激しいプレーはできませんでしたが
ぜひ多くの方にブラサカの試合をご覧いただき、
その面白さ、奥深さに触れていただきたいと思います。


篠崎図書館ではブラサカ関連図書を所蔵しております。
『闇の中の翼たち』 岡田仁志著 幻冬舎(クリックすると検索画面に飛びます)
『日本の10番背負いました』 落合啓士著 講談社(葛西図書館所蔵・篠崎発注中)

図書館スタッフのブラサカ体験記はこちら