BLOGしのざ記

Today 2019/11/19

今月の館長展示今週紹介する図書(今月の館長展示 テーマ:食)

【登録日: 2013年11月09日 】


今月のテーマは食にしました。広く食にかかわる本
を紹介していきます。先週のカレーに続いて今週紹
介する本はこちらです。

マグロンヌ・トゥーサン=サマ (著), 太田佐絵子 (翻訳)
『フランス料理の歴史』

みなさんはフランス料理というとどんなイメージを
お持ちでしょうか。ナイフとフォークを使い分ける
のが難しい、堅苦しい、量が多いなどなどあると思
います。

ちなみにフォークは、「朕は国家なり」で有名なル
イ14世の時代でも使われていなかったと言われてい
ます。

フランスなどのヨーロッパの国々は、18世紀になっ
ても古くからの手で食べる習慣を固守していました。

ただ、イタリアでは17世紀初頭には中流市民の日々
の生活で使用されていました。


本書はタイトルにあるように、フランス料理の歴史
がわかるものです。コース料理を食べているとき、
一皿一皿料理が出るようになったのは1810年以降です。

それまでは、用意した料理をすべて並べていました。
寒冷なロシアでは料理を一皿ずつ温かい状態で出し
ていたのを、フランスの料理人が取り入れたことか
らはじまっています。

また、フランスの家庭料理のひとつであるポトフと
いう言葉の起源は19世紀にあるようです。1810年か
ら1910年までに68版を重ねた『田園と都市の女料理
人』を引用してポトフの作り方が記されています。

「有名シェフ」のさきがけ的人物として知られてい
るアントナン・カレーム、法律家・政治家で食通と
いわれたブリア・サヴァランについても紹介があり
ます。


料理そのものだけではなく、レストランの変遷、台
所用品、食器などについても、それぞれの社会的状
況を踏まえながら書かれています。