
伝統工芸 2012年02月19日 第15回企画展示「先人からの贈り物」 展示内容のご紹介④「むじな磬」
現在開催中の、企画展示「先人からの贈り物」、本日は「むじな馨」についてご紹介いたします。
「影向の松」でご存知の方も多い、東小岩にある善養寺に伝わるお話です。
その昔、善養寺の裏山で1匹のむじな(タヌキやアナグマ)の亡骸を見つけた和尚さん。
むじなを供養する為に掘った穴から出て来た物が「馨(けい)」でした。
※馨…僧がお経をあげる時に叩いて音を出す、お寺の道具、打楽器
和尚さんは、むじなを供養し、馨を大切に本堂に持ち帰り 朝夕叩いてお経をあげたそうです。
それから、寺の近くで火事が起きた時に馨を叩いて火事が収まるようにお経をあげていると…
沢山のむじなが出てきて、寺を家事から救ってくれたそうです。
以来、この馨は「むじな馨」と呼ばれて、今でも寺の宝として大切にされているそうです。
善養寺には影向の松、むじな馨、など多くの大切なお宝が 保管されています。
皆さま、企画展示で学んで頂いた後は、ぜひ善養寺まで足をお運びくださいませ。
企画展示は、いよいよ3月11日までとなります。
まだお越しになっていない方は、お早目に是非お越し下さい。
ご来場、お待ちしております。