今月のテーマは卒業にしました。広く卒業
にかかわる本を紹介していきます。今週紹
介する本はこちらです。


福澤 諭吉 (著), 服部 禮次郎 (編集)
『福翁百話』

卒業式では学校長や来賓の方の言葉で人生
訓のようなものをいうときがあります。

これまでの人生経験を踏まえて、卒業生に
伝えたいんだと思います。


本書は福澤諭吉の思想がよくわかるもので
す。仕事をしている方が、世間に出回って
いるビジネス書を読むのもいいのですが、
『福翁百話』も現在に通じるものがあって
いいです。

中でも「人事に学問の思想を要す （三十二）」
は高校を卒業して大学に進学する、もしく
は大学を卒業して大学院に進む方に読んで
ほしいです。

私のお気に入りのフレーズは「学問を職業
にする者と之を信じて…」から始まるとこ
ろです。一文で5行もありますので実際に手
に取ってください。


他のところも全体的に一文は長いのですが、
注釈などがあるので高校生でも頑張れば読
めると思います。