BLOGしのざ記

Today 2024/05/19

図書館ニュース可憐な脇役

【登録日: 2009年10月23日 】
 館内で一番日当たりのいい大型本コーナーにゼラニウムの鉢を置いています。葉の緑と花の赤がアクセント。ところが、その鉢にひと月前ほどから雑草がするするとはえてきました。
 抜くような無粋なことはせず、これはおもしろい、どんな花が咲くのだろう、とかわいがってきました。
そして、ついに咲きました。とても可憐です。


 
 花の特徴からゴマノハグサの仲間であることはわかるのですが、葉のかたちに見覚えがなくて野草図鑑を繰り出しても種類を特定できない。そこでぴんときて原色日本帰化植物図鑑(保育社 1976年)にあたったら、おお、ありました。
ツタバウンランだそうです。やはりゴマノハグサ科で、大正時代に帰化したようです。日本の土地に慣れながらゆっくりと分布を広げているようです。



 園芸好きのお客様からカウンターで園芸植物についてよく質問を受けますので、植物の特徴を科レベルで知っておくとレファレンスが容易になります。今回はセルフのレファレンスの巻でした。