BLOGしのざ記

Today 2024/05/06

地元情報琵琶の音色を聴く

【登録日: 2009年10月25日 】
 24日に篠崎文化プラザのオープンギャラリーにて琵琶のコンサートがありました。
 演奏と講演は城月舟師匠。だれあろう、江戸川総合人生大学国際コミュニケーション学科のジョージ・ギッシュ学科長です。



 ギッシュ先生は文化人類学および世界音楽学からの視野で琵琶にアプローチされた研究者で、琵琶音楽の成り立ちや変遷の説明をまじえながら熱演され、会場を埋めた参加者の方々は薩摩琵琶と平家琵琶のそれぞれの特徴や弾法を聴きくらべる貴重な時間を共有できました。
 並んだ琵琶は手前から、「筑前」、「筑前五弦」、「平家」、「楽」の各タイプです。





 「弾き語り」もいくつか披露されました。たとえば、平家琵琶の「小原御幸」の「口説」は次のような文句です。

 文治二年の春の頃建礼門院の大原の閑居の御住居(おんすまい)ご覧ぜま欲う...
 Boom jean ends hull knuckle.Keenly morning knows O’hara conk your nose on smile, go round them and hush you...
 ギッシュ先生はこんなコジツケで覚えられたのでしょうか?いやいや、かりそめにもそんなことはないでしょう。

 本音をいいますと、土曜日の真っ昼間、静粛であるべき図書館内に高らかに音曲が入り込んできたらどうしようか、とはらはらしてはいましたが、そこはそれ、篠崎文化プラザが真に文化の拠点であることを満天下に知らせるイベントなので、二肌も三肌も脱ぐことにしました。主催者のご配慮もあり、さいわいにして館内から苦情を受けることもなく、図書館利用者は滅多に聴けない音色に耳を傾けつつ閲覧されていたようです。