BLOGしのざ記

Today 2024/05/06

地元情報海岸堤防

【登録日: 2009年10月18日 】
 篠崎図書館と同じフロアで「江戸川総合人生大学」が運営されています。先日、同大学で、多田区長が講師をつとめられるスペシャルな講義「えどがわ入門」がありました。
 低地である江戸川区をどのようにして災害から守ってきたか、行政の第一線の視点ですばらしくメリハリのついたお話をされました。

 葛西の埋立地ができるまで高潮から土地を守ってきた延長4.4キロメートルの防潮堤「海岸堤防」の話に触発され、今は役目を終えたその堤防の跡をさぐってきました。
 1957年に完成した海岸堤防のヘソだった「海岸水門」は左近川に集まる水を海側に、うまーく調節して流していました。水門は昔のままですが堤防の長く高い壁は撤去され、あたりは「新左近川親水公園」として美しく整備されています。





 堤防は画像右側の岸を走っていました。新左近川は、昔は東京湾そのものだったのです。現在の海岸線はここから1.6キロメートルも南に前進しています。

 かつて万里の長城のように延びていた壁は、清砂大橋のそば、清砂大橋通りと地下鉄東西線がまじわるポイントに記念物としてごくごくわずか残されているだけです。江戸川区のとって五つ星レベルに相当する大事な産業遺産ではないでしょうか。