BLOGしのざ記

Today 2024/04/27

今月の館長展示今週紹介する図書(今月の館長展示 テーマ:車)

【登録日: 2013年05月02日 】


今月のテーマは車です。車に関連した本を紹介していきます。
今週紹介する本はこちらです。
マルコム・フォリー (著) 五十嵐 哲 (翻訳)『セナvsプロスト―史上最速の”悪魔”は誰を愛したのか!?』

みなさんはF1 フォーミュラ1 Formula One を観たことはあり
ますでしょうか。自動車レースの最高峰と言われています。
最近は観たことがなくても、昔夜更かしをしながら見たTVに
映し出される映像と、あの音楽に覚えのある方は多いのでは
ないでしょうか。

私は今でも観ています。F1をそんなに知らなくともアイルト
ン・セナ、アラン・プロストの名前を1度は聞いたことはあ
るかもしれません。昨年から地上波で放送されなくなったの
は残念です。

F1についてあまりしらなくともアイルトン・セナとアラン・プ
ロストの名前は、1度は聞いたことがあるかもしれません。

“音速の貴公子”と呼ばれたアイルトン・セナは、ブラジル
人のレーシング・ドライバーです。3度のF1ドライバーズチ
ャンピオンを獲得するなど、圧倒的な強さと人気を誇り、ま
さにF1界のスーパースターでしたが、レース中の事故により
わずか34歳でこの世を去りました。

一方フランス人のアラン・プロストもワールドチャンピオン
に4度輝き、その名を歴史にきざんでいます。


本書はアイルトン・セナ没後15周年にあたる2009年に英米で
刊行された『Senna Versus Prost』の邦訳版です。
プロストが語るセナへの思いや、当時を身近に見てきた関係
者の言葉から、知られざる二人のも真実の姿が明らかにされ
ます。

本書の前半ではプロストがF1に昇格して以降の話が丁寧に記
されています。特に1982年の悲劇は転機となったようです。
「あの瞬間から、私は走り方を変えた、私にとって1982年が
決定的な瞬間になったことを、今でも覚えている」とプロス
トは語ります。

ファンの間で有名な鈴鹿サーキットでの二人の接触について
も多くのページが割かれています。

二人の天才ドライバーの軌跡をたどりながら、F1全盛期を懐
かしむことができる本書、ファン必読の一冊です。