昭和の天才歌手といえばひばり。
七色の歌声はもちろんのこと、映画や舞台での演技も魅力に溢れていた彼女のCDを展示しています。


　前回のCD展示は「昭和のスターたち」でした。その中からひばりを今回、「単独興行」に大抜擢したのも、star of starsの貫禄ゆえです。

　なかでも明朗時代劇と呼ばれる映画（もちろん歌も満載です）では、ジェンダーの壁も軽々飛び越え、身のこなしも軽快に、実にチャーミングです。（個人的なことながら、ひばりの明朗時代劇のうちの1本のメガホンをとったのはわたしの祖父です。感動モノです）

　また、昨年惜しくも幕を閉じることになった新宿コマ劇場での歌謡ショーのスタイル（1部・寸劇、2部・歌謡ショー）も美空ひばりが確立したものでした。戦後昭和芸能史とぴったり重なる新宿コマ劇場の歴史など昭和の芸能裏街道を緻密にルポした竹中労氏の著作も合わせてお楽しみください。