BLOGしのざ記

Today 2024/05/04

イベント真夏の夜の陶酔

【登録日: 2009年08月23日 】
 昨夜、篠崎文化プラザにチターとフルートの美しい音色が流れました。

 マルティン・ケルバーさん(チター)と由美子・ケルバーさん(フルート)のご夫妻をお招きしてその名もずばり「チターとフルートのコンサート」で演奏いただきました。
 定員(予約)は50名で、ありがたくも満員盛況。



 あるときはフルートが疾走してそれをチターが支え、またあるときはチターが情念を燃やしてそれをフルートが抱き止め、一曲ごとに拍手万雷、華麗な「トラウン湖の夕暮れ」や哀切きわまる「リリー・マルレーン」にはぐっと迫るものがありました。
 演奏のあいまに由美子さんの楽しいトークをはさみ、あっという間の1時間半でした。

 チターとは南ドイツとその周辺で発達した弦楽器で、音色は非常に深く柔らかく、独特の味わいがあります。南ドイツはバイエルンで生まれ育ったケルバーさんには幼少の頃からなじみの楽器で、それを掲げて構造や奏法について説明する場面もありました。映画「第三の男」で流れた曲「ハリー・ライムのテーマ」に使われた楽器といえば、ああ、あの、あれ、とぴんと来る方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。



 ケルバーさんご夫妻はドイツで音楽活動にいそしんでおられ、このたび、由美子夫人の郷里である江戸川区への帰省を機に演奏会をご実家側と篠崎図書館が共同で練り上げ、実現したものです。


 
 「弾き残し」は次年度繰越、ということで、来年も篠崎でのコンサートを希望しておられ、主催者冥利に尽きるとはこのことです。よーし、そのときまでに、ドイツ語でちゃんと挨拶ぐらいできるようにしとかねば。